【file18】次期大統領『ジョー・バイデン』をまとめてみた!!
米議会は7日に上下両院合同会議を開いて、民主党のジョー・バイデン前副大統領(78歳)の次期大統領選出を決定しました。バイデン氏は20日正午に第46代アメリカ大統領に就任予定です。
しかし、一方でバイデン氏の大統領就任を認めようとせず、トランプ派が議会に乗り込むなどの事件も発生しました。
今回は、ジョー・バイデン氏が
①.どんな人なのか?
②.どんな公約を掲げているのか?
③.不正選挙についてどうなったのか?
を書いていこうと思います。
①.どんな人なのか?
バイデン氏はオバマ大統領の下で副大統領を務めた人物です。現在78歳で歴代大統領の中で
最高齢のアメリカ大統領
になります。彼の略歴を見ていこうと思います。
❶夢はでっかく『大統領』
ジョー・バイデン氏は東部ペンシルベニア州スクラントンで生まれました。4人兄弟の長男となります。彼が10歳のときに、父親の都合で東部デラウェア州に移り住みます。このデラウェア州をバイデン氏は『ホームタウン』と呼んでいます。
以下の赤い箇所がデラウェア州になります。
しかし、彼には悩みがありました。それは
吃音(きつおん)
だったのです。
ところがバイデン氏はめげずに、鏡を見て話し方の練習をして克服しようと努力します!
その甲斐あって集会の場においてもうまく話すことができるようになりました!!
それから彼は、大学時代に知り合った女性と24歳の時に結婚します。当時法律の勉強をしていたバイデン氏は奥さんの母親から、将来就きたい職業について聞かれます。
そこで彼は
『大統領になる!』
と答えたそうです。
❷絶望と悲しみの日々
彼が本格的に政治の世界に足を踏み入れたのは28歳の時です。地元の郡議会議員を2年間務めます。そしてその後、29歳の若さで上院議員に初当選します。
順風満帆だった彼でしたが、絶望の淵に立たされることになります。当選からわずか1ヶ月後
クリスマスツリーを買いに出かけた
当時の妻と1歳の娘を交通事故で亡くします。。。
同席していた息子2人も怪我を負います。。。
あまりのショックでバイデン氏は当初、議員になるのを辞めようかと考えていました。家族を失った絶望と悲しみが彼の心に大きくのしかかったのです。
しかし、周りのサポートもあり、議員になることを決意します。就任の際は息子2人が入院していた病室で宣誓を行ったそうです。
それから彼は地元からワシントンDCまで、片道190kmの距離を毎日車や電車で通勤していました。
『息子たちを、夜ベットで寝かせて、朝起きるのを間近で見るため』
とプロフィールには記載されています。その後、再婚するまでシングルペアレントとして子どもを2人育てます。
❸民主党の重鎮へ
それから彼は36年にわたってデラウェア州の上院議員を務めます。長年司法委員会に在籍していただけでなく、外交委員会にも所属して委員長も務めます。そのため彼は外交・安全保障のエキスパートになります。
この経験により、2009年副大統領に就任してから、オバマ前大統領を外交の面で支えます。
ちなみにバイデン氏は2011年・2013年と副大統領在任中に東日本大震災の被災地や仙台を訪れて、復興の現状を視察します。
❹更なる悲劇、そして大統領選見送り
しかし、彼にまた更なる悲劇が訪れます。バイデン氏の長男がなんと
脳腫瘍で46歳の若さで亡くなってしまいます。。。
ちょうど2015年の大統領選に立候補するか検討している時でした。そのショックから、彼は大統領選立候補を見送ることになります。
❺ついに立候補
息子の死から4年後、
2019年4月についにアメリカ大統領選に立候補しました!
集会でも家族を失った経験などを話し、医療保険の大切さを訴えて国民と絆を築いていきました。
今回の大統領選挙は、抜群の知名度と豊富な政治経験に加えて、黒人層や労働組合からも支持が多いこともありトップを走ってきました。しかし、78歳という高齢がネックになったこともあり、苦戦を強いられる州もありました。
❻不祥事の数々(失言、そしてセクハラ疑惑)
このように、ハートフルな一面を持つバイデン氏ですが、
不祥事や問題発言が多い人物
でもあるようです。。。
具体的には
①2020年5月にラジオ番組で黒人司会者に
『私かトランプ氏か投票で迷うようなら、君らは黒人ではない!』
と言い放ち、謝罪に追い込まれています。
②2019年8月にはアジア系とヒスパニック系の有権者が主催したアイオワ州の集会で
『貧しい子どもたちも白人の子どもたちのように輝いているし、才能を持っている!』
と発言し、差別的な発言だと批判を受けました。
③2019年4月、複数の女性から過去に体を触られて不快な思いをしたなど
セクハラ疑惑で訴えられ
釈明に追い込まれました。
④2020年4月、事務所の元スタッフの女性から
『過去に性的暴行を受けた』
と訴えられ、『事実ではない』と全面的に否定しています。
②.どんな公約を掲げているの?
欧米にとって、公約とは絶対守り通すものです。例えて言うなら結婚のプロポーズのようなものです。プロポーズをなかったことにしてほしいなんて言う男性は、まさかいませんよね!それと同じくらいの重みを公約は持っています。
どこぞの国では
『公約など守らなくてもよい!』
『もう役目を終わったので、忘れてほしい。』
なんてナメたことを言っている政治家もいますが、
それは欧米では政治家とはみなされません!!
いかに議会や政治というものが欧米の猿マネだったことがよく分かります。
それはさておき、バイデン氏の公約を以下にまとめます。
❶経済政策
①賃金引き上げと労働者の権利を拡充
②雇用創出の原動力に投資
③労働者に公平な通商システムの構築
④勤労世帯のための税制改革
⑤ウォール街の暴挙を抑制
⑥貧困の終結
⑦企業の独占化への取り組み
環境インフラ部門に4年間で2兆ドルの資金を投じる計画で、また、製造業支援にも7,000億ドルを投じ、500万人の雇用を生み出すと主張しています。財源は巨大IT企業や富裕層への増税でまかない、増税規模は10年で3兆ドル超と試算されます。
つまり
国が経済な救済に積極的に介入していく「大きな政府」の理念もと、労働者や中小零細企業を保護する方針
を示しました。
❷環境政策
①パリ協定に即時復帰
②5年間で5億枚の太陽光パネルの設置
パリ協定からの離脱は暴挙だとして、大統領に就任すれば協定に再び参加すると表明しています。さらに、再生可能エネルギーへの投資を拡大させ、温室効果ガスの排出量を2050年までに実質的にゼロにすることなどを掲げています。
つまり
環境問題やグリーンエネルギーに積極的に関与していく方針
を示しています。
❸社会保障政策
①全希望者加入出来る公的医療保険制度を新設
②薬価引き下げ
③医療保険制度のコスト引き下げ
オバマ前政権が導入した医療保険制度、いわゆるオバマケアについて継続、拡充を訴えています。
さらに、メディケアと呼ばれる高齢者向けの公的医療保険の対象年齢を引き下げて拡大する考えも示しています。
つまり
手ごろな医療保険を提供し、医療と保険の質を高めつつ医療コストを減らすこと
を意味しています。
❹移民政策
①中東・アフリカからの入国制限を即時廃止
②不法移民の市民権獲得への工程表作成
移民を経済成長の原動力としての意向を示しています。国内で暮らす1100万人に上るとされる不法移民の市民権の取得に道筋をつけるほか、幼いときに親に連れられて不法入国した人たちの強制送還を猶予するDACA(ダカ)と呼ばれるオバマ前政権の政策を復活させるとしています。
つまり
適切な入国管理を行ったうえで移民を受け入れていく方針
を表しています。
❺コロナ政策
①全米にマスク着用を義務化
医師や科学者の意見を尊重し、全米規模でマスク着用を義務化する方針
を表しています。
③.不正選挙についてどうなったのか?
『今回の大統領選は不正選挙であった』とトランプ大統領が主張したことで、不正投票疑惑をめぐって混乱しています。具体的には以下のようなことが問題となっています。
❶いくつかの州でトランプ氏が優勢であったのに、突然十数万ものバイデン票が追加。そして数時間でトランプ氏が逆転負けしました。
❷ジョージア州では電子投票システム「ドミニオン」が実際よりもバイデン票を25%多く、トランプ票を25%少なく集計されていたとのことです。
❸「ドミニオン」を開発したドミニオン社はクリントン氏と関係が深く、民主党とも関わりが深いため癒着していたとの疑惑があります。
❹1800年生まれを含めて、すでに死亡している人が投票していたとのことです。
❺有権者登録をしている人間の数が実際に投票資格を有する人間よりも数万も多いとのことです。
これらの疑惑により、大統領選の結果を確定するために、連邦議会上下両院の合同会議が開かれています。
不正があったとしてトランプ大統領と共和党派の一部が異議を申し立てて審議が行われていますが
異議が認められる可能性は低いとしています。
その一方で、首都ワシントンDCでは選挙での不正を主張し、選挙結果に不満を持つトランプ大統領の支持者が大規模なデモを繰り広げています。
しかし、世論の流れとしては不正疑惑は単なる「陰謀論」として片付けられている風潮があります。
④.バイデン氏を知るということ
バイデン氏の経歴や公約から、トランプ氏のようなアメリカンファーストから国際協調路線に切り替えたように感じます。バイデン氏を知ることによって今後の日本がどうなっていくのか、外交では何を重視しているのかを自分なりに考えてみてください。そして、自分たちの生活にどのような変化をもたらすのかというところまで分析されると政治を知ること、ひいては人物を知ることが役に立つと思います。
ちなみに私は、バイデン氏が大統領に就任した後は、アメリカ内でテロが多く起こると思っております。そして日本との関わりはトランプ氏の時よりは緩和されますが、厳しいものではないかと懸念しています。それは、バイデン氏が『新中』であり『反日』であるという噂があるためです。
おそらく郵政民営化のような、日本の財源をアメリカに流出するような貿易協定や条約を結馬ばされるのではないかと懸念しています。
バイデン氏の今後の動きにも注意しながら、自分はどうしていくのかを考えていこうと思います。